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1993 年度 実績報告書

口腔癌の放射線治療効果向上と後障害低減に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671228
研究機関広島大学

研究代表者

内藤 久美子  広島大学, 歯学部, 助手 (10155632)

研究分担者 柏戸 宏造  広島大学, 医学部, 助手 (70169431)
広川 裕  広島大学, 医学部, 助教授 (40116653)
末井 良和  広島大学, 歯学部, 助手 (10206378)
小寺 吉衞  近畿大学, 工学部, 助教授 (10124794)
和田 卓郎  広島大学, 歯学部, 教授 (10028756)
キーワード口腔癌 / 放射線治療 / 多分割照射
研究概要

平成4年度の研究結果では,早期口腔癌(T1,T2)症例における治療成績は概ね良好であった。一方,進行癌(T3,T4)症例の成績は不良で,局所制御例は7例中1例(T4症例:6例中1例)という結果であった。T4症例:6例の平均照射線量は71.4Gyであり,特に問題となるような障害は認めていない。本年度は治療成績の向上を目的として,進行癌症例で総線量の増加を試み,また年度中途より早期例,進行例とも治療スケジュールの一部変更を行った。本年度の新たな登録症例は12例で,T2:4例,T4:8例であった。T2症例:4例中1例は制御され,残りの3例は治療中,あるいは治療終了直後であり,効果判定には暫く経過観察を要す。T4症例では総線量の増加と治療スケジュールの変更を行った。3例は単に総線量の増加のみとし,平均照射線量74.8Gyであった。5例では治療スケジュールの変更も加え,従来の1.2Gy×2/日のスケジュールを第3週より1.4Gy×2/日とし,全治療期間の短縮を試み,平均照射線量は73.9Gyであった。効果判定済みのT4症例:6例中2例が制御され,残りの2例は治療終了直後である。一方,治療終了直後の完全腫瘍消失率は現時点でも判定可能であり,T4症例:8例中4例(昨年度のT4症例では6例中1例であった。)と,良好な結果を得ている。本年度の最も大きな成果は,照射線量の増加と治療スケジュールの変更(全治療期間の短縮)が,進行癌症例の治療成績の向上に結びつく可能性が示唆されたことである。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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