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1992 年度 実績報告書

頭頸部癌に対する制癌剤感受性試験

研究課題

研究課題/領域番号 04671244
研究機関日本大学

研究代表者

鈴木 邦夫  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40119681)

キーワード頭頸部癌 / Human Tumor Clonogenic Assey / colony 形成能 / 細胞収量 / 感受性試験成巧率 / γ線生存曲線 / 温熱放射線増感効果 / 温熱耐性
研究概要

(1)頭頸部癌および消化器癌につきHuman Tumor Clonogenic Asseyを用い基礎的検討として培地、細胞分散法を検討するとともに感受性についても実験をおこなった。培地については上層の培地を原法のCMRL1066からDMEに変更することで消化器癌におけるcolony形成能を高めることを、細胞分散にはenzyme cocktailを用いることで細胞収量を増加し得た。頭頸部癌についても上記と同様方法をおこない、感受性試験成功率、すなわち対照群において30colony以上colonyを形成し得た症例は62.5%であり消化器癌と同程度の形成能を示した。薬剤感受性については、BLMが100%の高い感受性を示し、臨床における舌癌の成績に相関している。CDDPは33%の低い感受性を示したが、薬剤濃度、接触時間について再検討したい。
(2)頭頸部癌の放射線と制癌剤の併用については、歯肉癌由来のCa9‐22は、対照としたHelaMKN‐45に比べ50%survicalにおいてBLM、CDDP感受性が高く、γ線生存曲線におけるパラメータは胃癌由来のMKN-45とほぼ同程度を示し、Helaは最も感受性が高いが、BLMに対する感受性はCa9-22に比べ低く、CDDPに対する感受性は同程度であった。
(3)5種の哺乳類細胞における温熱放射線増感効果について、チャイニーズ・ハムスター細胞系、CHOおよびV‐79ヒト細胞系Hela、A‐7およびHMN‐1を使用し、温熱処理と放射線照射との時間間隔は、44゚Cで処理時間が長ければ長いほど放射線に対する高い感受性を示した。
(4)細胞における温熱耐性の誘導とHeat shock proteinの発現につき、上記細胞を用い温熱処置後およそ10時間で温熱耐性が最大に発現し、この耐性の大きさの増減はHSP増減で容易に推察し得る。
(5)抗腫瘍剤併用投与時のラットにおける障害性は体重減少骨髄障害亢進、肝障害を認め、単独投与時より副作用が増強され得ることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本 裕子: "抗腫瘍剤 (bleomycin, peplomycin, 5‐fluorouracil, Cisplatin , carboplatin) 併用投与時のラットにおける障害性" 臨床薬理 23(I) 3月 1992年 (Jpn J Clin Pharmacol Ther). 23(1). 277-278 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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