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1993 年度 実績報告書

頭頸部癌に対する制癌剤感受性試験

研究課題

研究課題/領域番号 04671244
研究機関日本大学

研究代表者

鈴木 邦夫  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (40119681)

研究分担者 中村 文子  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (10231474)
大峰 浩隆  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20213861)
福地 久和  日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (60228921)
キーワード温熱耐性 / ヒートショック蛋白質 / CHO細胞 / 術前化学療法(CAF変法) / 広背筋筋皮弁 / 高LET線(中性子線) / 生存率曲線 / 増感効果
研究概要

(1)異なる温度により誘導される温熱耐性とヒートショック蛋白質(第45回日大歯学会総会平成5年5月22日)チャイニーズハムスターオバリー(CHO)細胞を用い42℃・200分、43℃・75分、45℃・15分温熱処置を行い温熱耐性の大きさの動態及びヒートショック蛋白質(HSP)量、その関係を明らかにした。温熱処理後の耐性発現最大時間においてHSP量は最大を示した。これによりHSP量は、各々の温熱処置群で温熱耐性が最大発現時に最大量として発現されるが、処理温度が異なる場合、温熱耐性の大きさとHSP量は相関を示さないことが示唆された。
(2)術前化学療法が奏功し、広背筋M/C flapにて一期的根治術が施行し得た乳癌の一例
(埼玉県医学界雑誌 第28巻 第3号 93年)
乳癌T_<4a>N_2Mo・stage IIbの局所進行癌に対し、術前化学療法を施行し、PRの効果を認め、また広背筋M/C flapにて一期的に根治術が施行し得た症例を報告した。化学療法はCAF変法にてEndoxan・5-Fuの多剤併用量法である。最終的効果は50%以上の腫瘍縮小を認め、〓下リンパ節は病失、PRと判定、根治術が可能となり、合併症もなく術後25日目に退院した。
(3)CHO細胞による温熱中性子線致死効果 (日大原子力研究所報告書 平成5年度)
高LET線の中性子線と温熱療法の致死効果を調べることを目的として行った。実験はin vitroで行い温熱には44℃を選択し、単独及び組み合わせた時の生存率曲線、増感効果の大きさを判定している。前処置の温熱処理時間が増大するに伴い、温熱増強効果比の増大が認められ、温熱は中性子線の致死効果を増強することが明らかにされた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 笠倉雄一: "術前化学療法が奏効し、広背筋MC-flapにて一期的根治術が施行し得た乳癌の一例" 埼玉県医学会雑誌. 28-3. 23-26 (1993)

  • [文献書誌] 若松佳子: "異なる温度により誘導される温熱耐性とヒートショック蛋白質" 日大歯学. 67.5. 870-871 (1993)

  • [文献書誌] 馬嶋秀行: "CHO細胞による温熱中性子線致死効果" 日大原子力研究所平成5年度報告書. (1994)

  • [文献書誌] 馬嶋秀行: "細胞における温熱耐性の誘導とHSPの発現" 電子通信学会雑誌. (1994)

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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