研究課題/領域番号 |
04671295
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宍戸 宏造 徳島大学, 薬学部, 助教授 (20006349)
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研究分担者 |
豊岡 康平 徳島大学, 薬学部, 助手 (90145011)
渋谷 雅之 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027066)
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キーワード | 海産天然物 / 全合成 / ヒッポスポンジン / セスタテルペン / フラン / 不斉合成 / 不斉四級炭素 / テトロン酸 |
研究概要 |
特異な化学構造と興味深い生理活性を併せ持つ海産天然物の合成研究は、医薬品の開発という観点から大きな意義がある、著者は合成標的化合物として海綿に含まれるフラノセスタテルペン、ヒッポスポンジン1とその類縁天然物2を選び、その全合成と絶対構造の決定を目的に研究を行った。1の合成に際し分子を3つのセグメントA‐Cに切断し、その各々を合成後、3者を結合する方法を採用した、セグメントAに関しては対応するアルデヒド3の合成をめざした。すなわち山本によって開発された不斉四級炭素形成法を用いて合成した化合物より著者が先に開発した融合フラン構築法を活用し両エナンチオマーを合成する手法を確立した、このようにして得た3は、2にも共通する構造単位であるため、まず2の全合成を検討した、3より誘導したアセチレン体と3‐フルアルデヒドより合成した4をカップリング後、Birch還元に付すことにより簡便に2の全合成を達成し、その不斉中ぐの絶対配置をRと決定した。一方、セグメントBについては、ジチアン法を用いてゲラニオールより導びいた5と市販のキラルベンジルグリシドールを結合後、ホスホネート6へと誘導した、次にこれを3とEmmonsカップリングによりリジエンとし、ジチアンの加水分解の後、野崎法によりエキソメチレン化を行い7を合成した.テトロン酸部の構築に関しては、現在モデル化合物を用いて検討中であり、今後これらの知見をふまえ1の全合成を完結する予定である。
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