1.1当量のPd(OAc)_2存在下、ブロモアセトアニリド(1)の選択的ビニル化によって2を得ることに成功したが、ブロモフェノール誘導体(3)のビニル化で4を得ることには成功しなかった。 :2.下に示したルートによって、4-ブロモインドール(5)を出発原料とした光学活性Clavicipitic Acid(10)の短行程(6行程)での前合成に成功した。このルートの特徴は、我々の開発した選択的ビニル化を応用することによって容易に得られる光学活性4-ブロモトリプトファン(7)を利用している点である。10はラセミ体の合成はすでにいくつかのグループで成功しているが、光学活性体の合成は我々が初めて成功したものである。
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