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1992 年度 実績報告書

ヒト血球細胞中におけるアセチルコリンの局在と生合成能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 04671368
研究機関共立薬科大学

研究代表者

川島 絋一郎  共立薬科大学, 薬学部薬理学, 教授 (70095008)

研究分担者 藤本 和子  共立薬科大学, 薬学部薬理学, 助手 (50229043)
鈴木 岳之  共立薬科大学, 薬学部薬理学, 講師 (90187740)
キーワードアセチルコリン / 単核白血球 / 多形核白血球 / 血液 / ラジオイムノアッセイ
研究概要

血液系においてもアセチルコリン(ACh)が生理的役割を果している可能性が示唆されている。すなわち、血管内皮細胞上のムスカリン受容体を刺激すると拡張因子を放出して血管拡張を起こし、またリンパ球上のムスカリン受容体を刺激すると細胞傷害活性が上昇することなどが報告されている。独自に開発した高感度ラジオイムノアッセイ(RIA)を用いてヒト血球細胞を分画して、AChが局在する血球細胞種の特定を試みた。
男女15名ずつ合計30名において全血中のACh含量を測定した。これら30名おける血中ACh含量の平均値は1263.5pg/mlで、男女差はなかった。しかし、血中ACh含量に大きな個体差が見られたので、一部の被験者で少なくとも半年以上の期間をおいて再度測定してみたところ、血中ACh含量はほとんど前回と同値であった。上記の30名から採取した血液を続いて密度勾配法を用いて血液を分画し、単核白血球、多形核白血球、赤血球におけるACh含量を測定した。単核白血球分画にのみ平均で731pg/mlのAChの存在が認められた。単核白血球中におけるACh含量は血中ACh含量の60%に相当し、両者は良く相関した(r=0.91、n=30)。これらの結果は単核白血球分画が血中AChの起源となっている可能性を示唆するものである。単核白血球は血管内皮細胞や他の血球細胞と直接接触することができるので、そこから遊離されたAChはコリンエステラーゼによって分解される前に生理作用を発揮できるものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawashima, K,: "Presence of acetylcholine in blood and its localozation in circulating mononuclear leukocytes of humans" Biogenic Amines.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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