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1992 年度 実績報告書

脳内組織カリクレインの産生機構とその調節機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04671379
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

森本 史郎  大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (60067270)

研究分担者 高岡 昌徳  大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50140231)
松村 靖夫  大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (40140230)
キーワードカリクレイン / プロカリクレイン / ラット脳 / 松果体 / 免疫組織化学
研究概要

1.ラットの脳における組織カリクレインの分布を調べたところ、酵素活性を示す活性型カリクレインは脳内に一様に分布していたが、その前駆体であるプロカリクレインには部位特異的な分布が認められ、松果体に最も多く存在することが判明した。また、松果体における組織カリクレインの生合成量(活性型カリクレイン+プロカリクレイン)は他の部位に比べ、10倍以上高値を示した。さらに、この部位におけるプロカリクレインと活性型カリクレインの存在比は20:1であることから、プロカリレインから活性型カリクレインへの換変に関与する酵素は少ないと考えられる。
2.免疫組織化学的手法により、松果体における組織カリクレインの産生細胞を検索したところ、本酵素は松果体の実質細胞に存在し、支持細胞及び間葉系由来の線維芽細胞や血管細胞には存在しないことが判明した。また、カリクレインの存在する松果体細胞は、その染色像から二種に分類された。一方は、カリクレイン含量は少ないものの、本組織の大部分を占めるものであり、他方はカリクレイン含量が多い一部の細胞である。しかし、両細胞は松果体の表層あるいは深層部全般にわたって存在し、それ等の細胞には局在性が認められなかった。
3.松果体におけるカリクレインの生合成量には性差が認められず、また、鉱質コルチコイドにより影響を受けないことから、顎下腺、腎臓とは異なった生合成機構により、組織カリクレインが調節されていると考えられる。
以上、当該の研究期神において、脳内、特に松果体における組織カリクレインの産生細胞を同定すると共に、その調節機構の一端を明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroki Fujieda: "Tissue Kallikrein in the rat pineel gland-An immanccytochemical study." J.Pineal Res.(1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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