研究課題/領域番号 |
04671448
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
兼松 百合子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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研究分担者 |
杉本 陽子 三重大学, 医療技術短期大学部, 助教授
中島 光恵 千葉大学, 看護学部, 助手 (50241980)
古谷 佳由理 千葉大学, 看護学部, 助手 (90222877)
内田 雅代 千葉大学, 看護学部, 助手 (70125938)
武田 淳子 千葉大学, 看護学部, 講師 (50157450)
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キーワード | 慢性疾患患児 / 社会適応力 / 療養行動 / 自主性 / アセスメント用具 / 看護援助方法 / 小児糖尿病 / 慢性腎疾患患児 |
研究概要 |
慢性疾患をもつ小児が、治療をうけながら社会生活をしていく力を育み促進する援助方法を見出すために、前年度に引き続き次のように研究を進めた。 (1)糖尿病患児の療養行動について、知識、手技、自立、気持ち、サポート感の要素を含めた30項目を点数化してアセスメント用具を作成し、血糖コントロール、年齢、罹病期間との関係を検討した。その結果、30項目の総点とHbA_<1C>とは強い相関が認められ、また、とくにHbA_<1C>と相関のある項目は、食事と血糖測定に関するものであることが明らかになった。 (2)(1)のアセスメント用具により糖尿病患児の療養行動を把握し、患児とともに具体的な改善方法を考え、実施を約束し、次回の受診時に実施状況や方法について再検討する。この援助方法によりHbA_<1C>の改善や、積極性が高まった例がみられている。慢性疾患患児の社会適応状況を、療養行動がよい、疾病コントロールがよい、正常な学校生活、いやな気持ちがない、自主性が高い、を指標として把握し、それを促進する援助として看護婦が自然に行いうる方法は、療養行動に関する援助であり、(1)で得られたアセスメント用具により、(2)のように実施するのが有効であることがわかった。 (3)初年度に調査した6つの慢性疾患の患児のストレス得点、ソーシャルサポート得点を評価するため、千葉市内の小学校、中学校、高等学校に在学する健康児について調査した。 (4)慢性腎疾患患児の療養生活に関する知識と受けとめ方を把握するため、退院直前の患児と母親への面接調査を行った。
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