研究課題/領域番号 |
04671449
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
波多野 梗子 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60238011)
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研究分担者 |
斉藤 やよい 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (40242200)
小野寺 杜紀 埼玉県立衛生短期大学, 助教授 (40070700)
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キーワード | 看護士 / 男子看護学生 / 看護職志向 / 看護教育 |
研究概要 |
本年度は男子看護学生の看護職選択の動機と看護職に対するイメージを女子のそれと比較するために、本研究費の初年度に行なった全国の看護教育機関885校のうち回答のあった740校中、3年課程で4人以上男子看護学生が在席していた43校、男子学生計360名と同じ学校の女子学生(比較可能なようにマッチングした)同数を対象に、調査を行なった(回収男子308.女子311)。その結果、以下のような知見が得られた。 1.男子学生が看護士になることを決めた時期は女子学生(56%)とは異なり90%が高校生以後である。 2.男子学生と女子学生では志望動機がかなり異なっており、男子学生は周囲に看護士がいる場合が多く、人に勧められて志望した者が多い。また入院経験をもつものが多い。 3.男子看護学生が看護士になろうとした動機は女子学生に比して、社会に貢献できる、自分にむいているという理由が多く、技術・資格の取得、やりがいがあるが有意に少ない。 4.看護・看護士についての情報源は、パーソナルコミによる場合が多い。 5.看護や看護婦(士)に対するイメージは、看護職に対する外部からの評価イメージで男女差がみられ、男子の方が仕事の内容に比べて経済的に恵まれない、社会的地位が低いといったイメージが有意に強い。 6.一方、「多くの重要な決定をする」「ハードな仕事である」といった看護職の自己評価は男子の方がむしろそうではないとみている。 こうした男女看護学生の看護に対するイメージや看護職に入ってくる動機のちがいは、それ以前の高校生時代の考え方や態度にもみられるのであろうか。3年度はそれらのことを明かにする。
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