研究課題/領域番号 |
04671485
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
東 博之 徳島大学, 医学部附属病院, 助手 (10241275)
|
研究分担者 |
新谷 保実 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (10235773)
横越 浩 徳島大学, 医学部, 助手
|
キーワード | Growth hormone-releasing hormone / Somatostatin / 酵素免疫測定法 / 超高感度 / アビジン / ビオチン |
研究概要 |
サンドイッチ法による低分子ペプチドホルモンの酵素免疫測定法(EIA)は困難であるとされているが、視床下部ホルモン(growth hormone‐releasing hormone(GHRH)、somatostatin(SRIF))について非競合法による超高感度EIAを試みた。 まず、特異抗体は、家兎に抗原複合体を免疫し作製した。GHRHではC端部に特異性の高い抗体を得ることができたが、N端部に特異性の高い抗体は得られなかった。SRIFについても同様、当初の計画ではN端部とC端部に特異性の高い2種類の抗体を用いて測定系を確立する予定であったが、中央部を認識する抗体のみ得られた。これらの抗血清をアフィニィティクロマト法でIgG分画を精製し、EIAに供した。 EIAはアビジンとビオチンの高親和性を利用した系で、ペプチドホルモンのアミノ基にビオチンを導入したビオチン化ホルモンの両端に、プレートに固相化したアビジンおよび上記精製特異抗体を反応させた。さらに、酵素標識二次抗体(goat anti‐rabbit IgG‐peroxidase conjugate)およびo‐phenylendiamine(OPD)による可視部の発色系(420nm)を用いる測定系で検討した結果、既存のラジオイムノアッセイによる測定感度とほぼ同等の感度を得ることができた。 しかし、現段階では、良好な用量反応曲線が得られるものの非特異的な反応にともなう発色が強い。OPDによる発色系の代わりに、蛍光による発色系(320nm,405nm)を用いることよって、測定感度を飛躍的に良くすることが可能になる。非特異的な反応を少なくするには、検体中のホルモンを、特異抗体吸着(固相化)ポリスチレンボールと結合させたのち解離させることによって改善できると考えられ、これらについて検討中である。
|