研究概要 |
平成4年度Na^+/I^--symporterのexpression cloningを目的にFRTL-5から抽出したmRNAを用いてcDNAを作製し、これを発現vector pCDM8に挿入。500〜2,000個の大腸菌コロニーからなるプールからplasmidを抽出しCos7細胞にデキストラン法によりtransfection、Cos7の^<125>Iの取り込みを測定することによりNa^+/I^--symporterのcDNAクローニングを試みた。しかし、上記スクリーニングシステムではsymporterをクローニング出来ず、プラスミッドをtransfectionしたCos7に^<125>Iを取り込ませるというシステムそのものに問題がありsymporterをうまく発現出来ないと結論した。 平成5年度は前年度の反省からVilijn等が行ったFRTL-5のmRNAをXenopus oocyteに注入し^<125>Iを取り込ませるシステムにより、Na^+/I^--symporterのクローニングを試みることにした。大腸菌コロニーのプールからプラスミッドを抽出した後、in vitroでmRNAを合成し、このmRNAをoocyteに注入する方法である。マイクロインジェクションの設備及び経験が無かったため、設備を整えoocyteを調整しマイクロインジェクションに慣れるのに時間がかかり、現在のところ結果を出すに至っていない。
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