• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

造血幹細胞(CD34^+細胞)からのNK細胞の分化・誘導

研究課題

研究課題/領域番号 04671508
研究機関筑波大学

研究代表者

渋谷 彰  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (80216027)

研究分担者 中内 啓光  理化学研究所, 国際フロンティア研究システム部, 研究員
小島 寛  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10225435)
キーワード造血幹細胞 / NK細胞 / NK前駆細胞 / stem cell factor
研究概要

我々は先にヒト骨髄細胞からNK細胞を生成する培養系を確立した。この培養系ではNK細胞は骨髄細胞からIL-2の存在のみで生成された。このことより骨髄細胞にはIL-2反応性NK前駆細胞が存在することが考えられた。NK細胞の骨髄幹細胞からの分化機構を明らかにする第1段階としてこのIL-2反応性NK前駆細胞を純化し、その性状を明らかにした(Blood,in press)。すなわち、IL-2反応性NK前駆細胞はIL-2受容体を有していることに着目し、IL-2受容体の発現を検索したところ、α鎖を有する細胞の中にNK前駆細胞が存在することが明らかになった。IL-2反応性NK前駆細胞はヒト骨髄細胞のおよそ3万個の中に1個存在し、表面形質ではCD33-,CD34-,CD25+,CD2-,CD5-,CD11b-,CD16-,CD56-であった。
さらに、血球1元説によればNK細胞もまた骨髄幹細胞から由来することが考えられる。骨髄幹細胞はCD34抗原を有することを利用し、幹細胞からNK細胞を培養する系を確立した。すなわち、FACSにて純化したCD34+細胞を種々のcytokineを添加しNK細胞の生成の有無を検討した。その結果、NK細胞を誘導するためには骨髄間質細胞由来のSCFとIL-2が必要であった。NK細胞の生成はSCFの濃度依存性に増加した。さらにCD34+細胞をCD33+,CD33-とに細分画するとNK細胞はCD33+,CD34+細胞から直接由来することが判明し、NK細胞の起源を考えるうえできわめて興味深いことと思われた(投稿中)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Shibuya: "Enrichment of Interleukin-2-responsive natural killer progenitors in human bone marrow." Blood.

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi