研究課題/領域番号 |
04671542
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
明石 真言 放射線医学総合研究所, 障害臨床研究部, 主任研究官 (10222514)
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研究分担者 |
蜂谷 みさを 放射線医学総合研究所, 障害臨床研究部, 研究員 (00198756)
鈴木 元 放射線医学総合研究所, 障害臨床研究部, 室長 (00179201)
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キーワード | GM-CSF / RNA / 自己刺激 / 線維芽細胞 |
研究概要 |
線維芽細胞以外の細胞での検討 これまで用いていた線維芽細胞以外で、やはりGM-CSFRNAを無刺激状態で転写している肺腺癌細胞株(CSF産生腫瘍)においても同様にtrypsin処理後にフラスコにて培養を始め1日(subconfluent)と5日(confluent)のGM-CSF RNAのaccumulationを比較すると、5日の細胞では著明な増加が認められた。 RNAの安定性の比較 一方、RNAのaccumulationにとって転写されたRNAの安定性は非常に重要な問題である。confluentな状態とsub-confluentな状態でのRNAの半減期を検討した。subcon-fluentな状態での半減期は約25分であるのにたいしcon-fluentな状態では約40分と延長していた。 GM-CSF RNAのconstitutiveなexpressionにたいする抗IL-1抗体の影響 細胞をPBSにて洗った後、無血清の状態で培養上清中のIL-1を充分中和できる量(100u/ml)の抗IL-1αもしくはβ抗体を添加し4時間培養し、GM-CSF RNAのaccumula-tionを見た。抗IL-1β、α抗体ともGM-CSF RNAのconsti-tutive expressionを減少させ、抗IL-1β抗体は、α抗体より強く抑制した。 その他のサイトカインの関与の可能性 2種類の線維芽細胞成長因子(acidic,basic FGF)に対する抗体を4日間の培養上清と37度でincubationした後、線維芽細胞に添加しGM-CSF RNAを調べた。両者とも培養上清中にあるGM-CSF RNA accumulationを刺激する活性を中和する事ができなかった。 まとめ 以上の事は線維芽細胞のみならず他の細胞でも見られる現象であることを示唆し、今後浮遊細胞についても検討が必要である。
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