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1992 年度 実績報告書

ファジィ・フレームを用いた日本語質問応答システムの作成

研究課題

研究課題/領域番号 04680033
研究機関大阪大学

研究代表者

馬野 元秀  大阪大学, 工学部, 助教授 (10131616)

研究分担者 鳩野 逸生  大阪大学, 工学部, 助手 (10208548)
田村 坦之  大阪大学, 工学部, 教授 (90029257)
キーワードファジィ・フレーム / フレーム・システム / ファジィ理論 / 日本語処理 / 自然言語理解 / 質問応答システム / ファジィ推論 / ファジィ検索
研究概要

自然言語が持っている意味的な「あいまいさ」について研究するために、ファジィ・フレームに基づく簡単な日本語質問応答システムを作成することを目的とした。
具体的には、机の上の簡単な世界を考え、ある物体の大きさを、例えば「大きい」、「小さい」などのあいまいな意味をもつ単語で表現できるようにした。値は可能性分布で表現し、その物体を表わすフレームのスロット値としてシステム内に蓄えておく。そして、あいまいな意味をもつ単語を使って質問を行なうと、あいまいな意味を表わすファジィ集合とフレームに蓄えてある可能性分布との一致度を計算し、それに基づいて返答を作成するようにした。
このようなシステムについて次の3つのことを行なった。
(1)事実の表現方法の定式化:ファジィ・フレームを用いて、自然言語で書かれた事実を表現する方法を決定した。属性の値を別のものからファジィ推論で決める場合に、ファジィ・フレームの付加手続きを用いると、うまく記述できることが分かった。
(2)質問に対する処理方法の定式化:質問中のファジィ集合と物体の属性値の可能性分布がどれくらい一致するかを計算し、返答する方法を定式化した。これは、拡張原理に基づく方法を用いた。マッチ度の計算方法としては3通り考えた。
(3)システムのインプリメント:システムのプロトタイプを本研究室の計算機(Sum Sparc Station)上に作成した。システムのインプリメントには、Common Lispを用いた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Miyoshi,S.Fukami,H.Koyama&M.Umano: "Management of Uncertainty in LIFE FE Shell Fuzzy Frame System" Expert Systems with Applications. 5. 359-368 (1992)

  • [文献書誌] 古田 均,馬野 元秀 川上 宏一郎,大谷 裕生,白石 成人: "構造健全性評価のためのファジィエキスパートシステムの改良" 材料. 41. 1030-1035 (1992)

  • [文献書誌] 馬野 元秀: "ファジィ集合に基づく自然言語の意味表現" 情報処理. 34. 21-28 (1993)

  • [文献書誌] H.Tamura,K.Yamamoto,I.Hatono&M.Umano: "Multiattribute Evaluation of Flexible Manufacturing Systems Using AHP Combined with Neural Networks" Proc.of the Japan-USA Symposium on Flexible Automation. 1751-1754 (1992)

  • [文献書誌] M.Umano,T.Teraoka,I.Hatono&H.Tamura: "On Some Atlempts for Improving Learning Performance in Multi-layered Neural Networks of Back-propagation Metled" IMACS/SICE International Symposium on Robotics,Mechatronics and Manufacturing Systems. 173-178 (1992)

  • [文献書誌] I.Hatono,M.Umano&H.Tamura: "Knowledge-based On-line Scheduling for Flexible Manufacturing" IMACS/SICE International Symposium on Robotics,Mechatronics and Manufacturing Systems. 913-918 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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