研究概要 |
(1)運動のシミュレーションのためのシステムMathematica上に,運動のシミュレーションのために必要なプログラムシステムを構築した. システムは, 1.データ処理システム. アナログ信号をMathematicaにとり込むサブシステムと,ビデオなどの身体運動の映像から位置情報を得るためのデジタイズサブシステムから成る. 2.アニメーションシステム. 身体運動のシミュレーションから得られた運動をアニメーション化して表示するためのシステム.2次元身体運動サブシステムと3次身体運動サブシステムから成る. 3.知的情報処理システム. 身体運動の学習過程を,最適値解として求めるシステム.ただし,このシステムは汎用化が難しいため,本研究では,鉄棒運動のスイングを対象の運動とした.運動のシミュレーションにあたっては,モデルとともに,アウトプット(表示)の方法が重要である.それは,実際の運動をする者にシミュレーション結果を直観的に理解させる必要があるためである.その点から,本研究においても,シミュレーションを1つのシステムとしてとらえ,入力から出力まで一貫して処理できるものを目ざした.結果として得られたシステムは,柔軟性に富み,発展性のあるシステムとして運動のシミュレーションが可能になった.
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