研究課題/領域番号 |
04680150
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
田中 宏暁 福岡大学, 体育学部, 教授 (00078544)
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研究分担者 |
佐々木 淳 福岡大学, 医学部, 助教授 (90122697)
進藤 宗洋 福岡大学, 体育学部, 教授 (30078539)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 女性肥満 / 運動療法 / 血中乳酸濃度閾値 / 体脂肪率 / ウエスト・ヒップ化 / 脂質代謝,糖代謝 |
研究概要 |
本研究では、単純性肥満患者を対象に、食事療法(NT療法:700kcal/II(NT-I群)と1000kcal/II(NT-II群))と食事及び運動の併用療法(CT療法:1000kcal/II(CT-I群)と1300kcal/II(CT-II群)とによる減量療法を施行し、有酸素性作業能、動脈硬化関連物質、血圧調節能等への影響を検討した。 その結果、全ての被検者において、体重、体脂肪(%Fat)が減少し、LBMは各群とも有意な変化は認められなかったが、NT療法で減少率が高かった。最大酸素摂取量(Vo2max)と除脂肪体重(LBM)との間には正の相関関係が認められた。また、エネルギー出納と体重及び体脂肪率(%Fat)との間に負の、摂取熱量と体重との変化率の間に正の相関関係が認められた。血中脂肪では、LDLコレステロール(LDL_<-c>)がCT療法において有意に減少した。HDLコレステロール(HDL_<-c>)は、CT-II群で有意ではないが増加した。総コレステロール(TC)とHDL_<-c>との比(TC/HDL_<-c>)では、CT-H群とNT-II群で有意に減少、LDL_<-c>がCT-II群のみ有意に減少した。血圧は収縮期血圧で両療法ともに有意に減少した。タウリンはCT療法において有意に減少し、プロスタグランディンEは両療法ともに有意に減少した。ただし、プロスタグランディンE2はCT療法で有意に増えた。 以上の結果から、肥満の治療法に運動療法を加えることの妥当性が示唆された。本研究は、肥満者の至適な減量の資料作成の基本をなすものであり、単純性肥満患者の治療として重要な役割を担うものと考えられる。
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