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1992 年度 実績報告書

ニワトリヒストン遺伝子群の構造解析と発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 04680168
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

中山 建男  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)

研究分担者 高見 恭成  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80236356)
武知 進士  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
キーワードヒストン遺伝子 / バリアント / シス配列 / 遺伝子発現 / クローニング / CATアッセイ
研究概要

ニワトリヒストンサブファミリー遺伝子は各々6〜10コピーで、しかも約60Kb,80Kbの長さの2つのクラスターを形成し、比較的単純なため、その全体像を理解するのに最適である。本研究課題では、このニワトリヒストン遺伝子群に関して以下の点を明らかにした。
1.約80Kbの長さのクラスターの中で、H1,H2A,H2B,H3の2つのセットは約10Kbのサブクラスラスターを形成している。この8個の遺伝子の中、未決定であった4個の遺伝子,2コピーのH2A,H3遺伝子の塩基配列を決定し、H2Aヒストンにも1個アミノ酸置換を有するバリアントが存在することを明らかにした。
2.上記サブクラスター中の2コピーのH2A,H2B遺伝子は、それぞれ約350bpの5'介在配列を共有してH2A-III/H2B-V,H2A-IV/H2B-IVの遺伝子ペアとして存在する。これらの上流域を人工的に欠失された突然変異株を作成し、培養細胞に形質導入し、CAT活性を測定し、シス配列を同定した。その結果、異なるH2AヒストンバリアントをコードするH2A-IIIとH2A-IVの発現制御様式が異なることが明らかにできた。さらに、異なるH2BヒストンバリアントをコードするH2B-IVとH2B-Vの発現制御のパターンが異なることが示された。
3.上記サブクラスター中の2つのH3遺伝子(H3-IVとH3-V)と別の約60Kbのクラスターに含まれるH3遺伝子(H3-IIとH3-III)に関しても同様に、欠失変異株を作成し、CATアッセイでシス配列を同定した。その結果、1つのH3ヒストンバリアントをコードするH3-IIIの発現制御は他の3つのH3遺伝子のそれと異なることが明らかにできた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tatsuo Nakayama: "Structural change of a particular H2B histone gene possibly results in differences in its transcriptional regulation in different chicken tissues" Nucleic Acids Research. 20. 1309-1314 (1992)

  • [文献書誌] Tatsuo Nakayama: "Evidence for possible structural changes of particular H3 and H2B histone genes in different chicken tissues(cells)" Biochem.Biophys.Res.Commun.184. 317-322 (1992)

  • [文献書誌] Yasunari Takami: "Presence of distinct transcriptional regulatory elements in the 5'-flanking region shared by the chicken H3 histone gene homopair" Nucleic Acids Research. 20. 3037-3041 (1992)

  • [文献書誌] Tatsuo Nakayama: "The chicken histone gene family" Comp.Biochem.Physiol.(1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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