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1993 年度 実績報告書

インターフェロンが誘導する肝細胞由来の抗腫瘍因子の精製とcDNAクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 04680178
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

安井 浩明  財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 第4研究部, 研究員 (80230209)

研究分担者 吉田 龍太郎  〃, 第4研究部, 部長 (10124760)
キーワードインターフェロン / 肝細胞 / 腫瘍細胞
研究概要

肝細胞がインターフェロン(IFN)-alpha/beta刺激により産出する抗増殖因子(IFN抵抗性フレンド白血病細胞FLCに対するチミジン取り込み抑制にてアッセイ)の精製を目的としてIFN処理(又はコントロール)肝細胞よりえられた培養上清を濃縮し分子篩クロマトグラフィーにより分画を試みたが目的とする活性は高度の濃縮操作により容易に失われた。次に培養上清を透析後、陽イオン交換クロマトグラフィーにて分析したところIFNにより特異的に誘導された抗増殖活性はFlow through画分に現われ、カラムに吸着して塩勾配にて溶出された抗増殖活性を持つ肝アルギナーゼと区別された。次に同様に培養上清を透析後(20mMTris/HCl buffer,pH7.5)陰イオン交換クロマトグラフィーにて分析したところIFNにより特異的に誘導された活性はカラムに吸着され0.4MNaCl付近にてほぼ単一のピークとして溶出した。活性画分を集め濃縮後分子篩クロマトグラフィーにより分析するとほぼ40kDaに抗増殖活性を認めた。ただしコントロール培養上清中にも弱い同様の活性を認め、IFNで特異的に誘導された活性が十分に保持されずコントロールの非特異的な活性との差が少なくなる事、または実際にコントロールの培養上清中に同じ活性物質が何らかの非特異的な刺激で産出される事などが示唆された。より高度に精製しN末のアミノ酸配列を分析する必要があったが、抗増殖活性が予想以上に活性を失いやすく、そこまでに至ることは出来なかった。尚コントロールの培養上清中にある約200kDaの増殖促進活性がIFN処理により消失する結果を得ることもあり、IFNの見かけ上の抗増殖活性のなかには実際には増殖因子の産牛抑制が含まれる可能性が示唆された。

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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