研究課題/領域番号 |
04680187
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田中 実 三重大学, 医学部, 助教授 (90024736)
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研究分担者 |
細川 好孝 三重大学, 医学部, 助手 (60229193)
宇城 啓至 三重大学, 医学部, 助教授 (10151854)
中島 邦夫 三重大学, 医学部, 教授 (40022800)
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キーワード | プロラクチンレセプター / ステロイドホルモン |
研究概要 |
1.雌雄ニワトリの各組織におけるプロラクチンレセプター(PRLR)メッセンジャーRNA(mRNA)の発現分布 雌雄ニワトリの種々の組織におけるPRLRmRNAの発現レベルをReverse Transcription Polymerase Chain Reaction(RT-PCR)法により分析した。雌の成鶏においては、肝臓、腎臓、膵臓、胃、腸、脳下垂体、卵巣、卵管で発現レベルが高く、雄の成鶏においても、雌と同様食物の消化、吸収、代謝にかかわる器官、脳下垂体、精巣で高レベルの発現が見られた。ただし、肝臓での発現には性差が認められ、雌に比べ雄では極めて低レベルであった。したがって、肝臓においてPRLR遺伝子の発現がエストロゲン等の性ホルモンにより調節されていることが示唆された。また脳下垂体ではプロラクチンがautocrineに作用すると考えられる。 2.腎臓および肝臓におけるPRLRmRNA発現の性ステロイドホルモンによる調節機構 ラットの腎臓および肝臓のPRLRmRNAの発現レベルをRT-PCRで分析したところ、肝臓においてはニワトリと同様、雌では高く、雄では低かった。精巣摘出ラットでは肝臓での発現レベルは上昇したが、テストステロン投与によりその発現は抑制された。一方、腎臓においては、テストステロンではなく、エストロゲンによりPRLRmRNAの発現が抑制された。したがって、肝臓と腎臓での、PRLRmRNAの発現が、エストロゲンとテストテロンによりParadoxicalに調節されていることが明らかになった。
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