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1993 年度 実績報告書

成長ホルモンによるマウスステロイド16α水酸化酵素の雄特異的発現機構

研究課題

研究課題/領域番号 04680195
研究機関徳島大学

研究代表者

吉岡 秀文  徳島大学, 工学部, 助教授 (40191548)

キーワードP-450 / 成長ホルモン
研究概要

マウス肝において、ステロイドホルモンの特異的水酸化活性に性差があることがしられていた。この性差を担う酵素として、同定されたマウスステロイド16a水酸化酵素(P45016a)は、プロゲステロン、エストラジオールなどの、種々のステロイドの16a位の水酸化を特異的に触媒するチトクロームP450である。このP45016a遺伝子ファミリーは、少なくとも三つの遺伝子からなっており、その発現様式は全く異なっている。これらの遺伝子の発現機構を分子的に調べる目的で実験を行った。DNase foot printingとin vitro transcription法により、このP45016a遺伝子に特異的なシスエレメントを同定し、sex difference information(SDI)と名付けた。雄特異的発現を示すとP45016aと、雌雄に関係なく発現しているP450cb遺伝子はの-200bpまでの塩基配列を比較すると、このSDIの配列が違っているだけであった。雄特異的発現を示すP45016aのSDIには、SDIに蛋白質因子が特異的に結合するが雌雄に関係なく発現しているP450cb遺伝子のSDI配列は、置換変異しており、蛋白因子は、結合できない。SDI配列に対するSDIをpCAT-enhancerベクターに挿入後、Hep G2に導入しトランジェントな発現を調べた。この結果はこのエレメントがin vivoでも強いプロモータ活性をもつことを示した。
SDIに結合する蛋白因子を雄マウスの肝の核抽出液から、ヘパリンアガロースカラム、DEAEセルロースカラム、特異的DNAアフィニティーカラムにより、ほぼ均一な蛋白を精製した。分子量は45kdで、その部分一次アミノ酸配列を決定し、現在そのcDNAをクローニングしている。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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