先ず、416ピクセル×380ラインのLANDSAT衛星MSSデータから狭帯域(0.5〜1.1μm)地表面アルベド分布を推定する為のパソコン・システムを開発し、EPSON 386G上に搭載した。源データはリーモート・センシング技術センターから購入する精密補正済み磁気テープ(CCT)またはIBMフォーマットのフロッピー・ディスク(FD)である。CCTの場合は磁気テープ装置から光磁気ディスク装置に転送した後、パソコンと対話しながら任意の地点を中心とする416ピクセル×380ラインを切り出しMS-DOSバイナリー・ファイルを作成する。FDの場合はディスク装置から直接読み込み、同様のMS-DOSファイルを作成する。平坦地であれば、上記MS-DOSファイル・データと同時核の地上気象データを用いて地表面アルベドが推定可能となった。 上記の作業に並行して、MS-DOSファイル上の地上全天空のデジタル魚眼レンズ・イメージから天空率を求めるシステムも開発し、同じくEPSON 386G上に搭載した。MS-DOSファイル作成手段として、CCDカメラからの直接入力方式とイメージ・スキャナーによるポジ写真からの間接入力方式を併用した。スキャナー方式を併用するのは、市販CCDのサイズが0.5インチ(13mm)四方なので、この方式の適用が高度角40゚以上のスカイラインを持つ極めて深い谷底に限られる為である。 本システムを用いて本格的な解析作業は明年度実施の予定であり、これに必要な衛星データを大量に購入した。
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