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1993 年度 実績報告書

生体用多次元NMR法の開発による脳内物質の完全解析

研究課題

研究課題/領域番号 04680276
研究機関日本女子大学

研究代表者

高橋 征三  日本女子大学, 理学部, 教授 (00011693)

研究分担者 荻野 孝史  国立精神, 神経センター神経研究所, 室長 (50185526)
キーワードin vivo NMR / 多次元NMR / HMQC
研究概要

in vivo NMRは生体組織の無侵襲・非破壊分析法として現在すでに各方面に利用されているが,生体分子を直接的方法で定量分析できれば、現在よりもっと高度で精緻な情報を得ることができる.従来の1次元によるNMR測定手法では分析できる測定対象がきわめて限られていたので,本研究の目的は,多次元NMRによる測定法を開発し脳内物質の完全解析を目指すことにあった.
^1H-^1Hの相関をとるCOSYおよびNOESYについて調査した.その結果,水近傍の信号を定量的に取り出的に抽出するためには、パルス系列およびデータ処理アルゴリズムに特殊な工夫が必要で,申請者が試みた範囲内では,感度的に以下に述べる方法に比べて決して有利でないことが判明した.
生体組織は不均一系をなすので、磁場の均一度が極めて悪い測定系に対してスペクトル分解能を如何に上げるかという,in vivo NMR特有の問題を解決しなければならない.申請者は測定法とデータ処理法の2方面から追求した,測定法としは,^<13>C-NMRの分解能に着目は,^1H-^<13>Cの相関をとるCH-COSYおよびHMQCについて検討した.HMQCによって必要十分な分解能が得られることを見い出したので測定の最適化を試みた.その結果,HMQCによって^1Hの感度で^<13>Cの分解能が得られ,生体組織中の水信号による妨害がほとんど除去でき,in vivo NMRとしてきわめて有望な測定法であることが分かった.また測定を最適化すれは30分以内で1つのスペクトルを得られる見通しを得た.データ処理法としては線形予測法が一定程度有効であることを明らかにした.さらに解析法を改良している.
また今まで存在を知られていなかったセリンの信号の帰属に成功し,報告されている多くの帰属を確認および修正した.

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公開日: 1995-03-23   更新日: 2016-04-21  

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