研究課題/領域番号 |
04680286
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
阿閉 義一 三重大学, 教育学部, 教授 (90159450)
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研究分担者 |
新居 淳二 三重大学, 教育学部, 助教授 (10144221)
田中 晶善 三重大学, 教育学部, 助教授 (10155111)
高山 進 三重大学, 教育学部, 教授 (80154920)
河崎 道夫 三重大学, 教育学部, 教授 (20113665)
渡辺 守 三重大学, 教育学部, 助教授 (80167171)
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キーワード | 宇宙 / 地球 / 生命 / ヒト / 環境 / 総合理科 / 自然と人間 / パネルディスカッション |
研究概要 |
研究計画の初年度である昨年度に作成した冊子「宇宙・地球誕生と自然の構造」をテキストとして、本年度、教科専門科目「総合理科」を本学部で開講した。授業の概要は以下の通りである。 [第1話]地球の誕生と環境の変遷(本田)[第2話]自然の構造と生命(田中)[第3話]地球上における物質の歴史(新居)[第4話]宇宙の進化と物質の生成(阿閉)[第5話]宇宙の初期と物質・構造の起源(松永)[第6話]溜池一里山複合生態系の生物群集(渡辺)[第7話]環境と人間活動の関連史(高山)[第8話]科学的認識と仮説の個体発生(河崎)講義は視聴覚教室において実施し、ビデオやOHPやプリントを併用した。8名による分担講義は余裕のある限り互いに聴講し合い意見を述べ合うこととし、講義と講義との間に3回のパネルディスカッション[テーマ](1)地球と生命の誕生と進化(2)宇宙と物質の誕生と進化(3)自然と人間の共存は可能かを差し挟んで、受講生が主体的に参加できるような授業形態を追求した。そして、最後を「理科教育の理想と現実」をテーマとする自由討論でしめくくった。 主として理科の教員を目指している3、4年生を対象として開講した上記の授業を受講した学生は全部で17名で、その内訳は4年生12名、3年生と2年生がそれぞれ3名となっていた。また、大学院の学生も若干名聴講した。物理学、化学、生物学、地学、理科教育法といった個別科学のテクニカルな学習に日頃慣れ親しんでいる彼らにとって、これらの区分を超え自然を総体として論ずる当該授業にとまどいを感じたのか、「難しかった」「楽しかった」等々、評価が分かれた。計4回開いた討論会に関しても「困った」「よかった」「おもしろかった」等々、学生達の意見が分かれた。 学生の反応を分析しながら第2次教案「宇宙・地球・生命・ヒト」を作成し、来年度にそなえている。
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