研究課題/領域番号 |
04680289
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
磯本 征雄 名古屋市立大学, 計算センター, 教授 (10029994)
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研究分担者 |
吉根 勝美 名古屋市立大学, 計算センター, 助手 (50230785)
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キーワード | CAI / 情報通信網 / 遠隔地利用 / コースウェア / 教材データベース / 知識ベース / 一括集中管理 / 分散個別利用 |
研究概要 |
本年度は、本研究の第一目的であるCAIの遠隔地からの個別利用を可能にするCAIシステムの構成と機能、およびコースウェアの編成方法などに関する基本的なモデル設計を試みた。その内訳は、次の3点に要約される。 1.一括集中管理と分散個別利用の情報通信網による結合: 教材およびCAIソフトウェアは、総てワークステーション上で一括して管理する。利用者は、教材およびCAIソフトウェアの必要部分を、通信回線を介して自分の学習支援用パソコンに転送する。その後は、パソコン上で、通常のCAIと同様に学習支援を受けることができる。 2.コースウェアの階層性とデータベース化: コースウェアは、取扱い方法に合わせて、マンマシン・インターラクションの単位となる「フレーム」、ワークステーションからパソコンへの通信回線を介した教材転送の単位となる「クラスター」、および一まとまりの学習単元となる「コースウェア」の3階層で構成される。さらに、そうした多数のコースウェアを集めて教材データベースを形成する。 3.学習支援ソフトウェアの知識ベース化: 学習支援ソフトウェアは、個々のコースウェアに対応させて、1つずつ作られることを原則にする。ワークステーションからパソコンに転送されたソフトウェアは、パソコン上で稼働する方式で記述されており、通常のCAIと同じように利用される。また、学習支援ソフトウェアは、多数の利用者による共同利用されることを想定して、コースウェア・データベースとも連なった知識ベースとしてワークステーション上で管理される。 以上のシステム構成の実現可能性を確認せるために、BASIC言語による作図演習支援のCAIを題材にプロトタイプを試作した。
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