今年度はGMS画像受信装置から、教材作成のための画像処理データとして、フロッピーベースでのデータ集積、フロッピーベースで収録したデータの修正、それを用いた画像解析ソフトの開発などを補助金によって購入した設備を用いて行った。 データ集積においては、1MBフロッピーデスクに1カ月31枚のデータが入るように工夫すると共に、このデータが一目で分かるように、1画面16枚の検索画像を作成した。 画像データの修正では、おもに経緯線が立体画像表示や動画表示をするとき、疑似の階調値が表示されて見にくくなるため、これを削除して集積データとする処理を行った。現在1枚の画像を修正するのに1時間25分程必要とし、この処理に謝金を利用した。 また、教材作成用画像処理ソフトの開発では、上記のデータを用いて雲構造認識の為の階調値別カラー表示や雲の立体表示などのプログラム、さらに、擾乱移動の認識のため東西、南北短冊形表示、熱帯低気圧等の移動経路や移動速度を認識するための重ね合わせ表示や動画表示、気候解析の為の平均図表示を開発した(1992年10月日本気象学会にて発表、福島大学教育実践センター紀要NO.22にて公表)。 現在1年間を通したデータベースを作成するため画像の集積をおこなっている。また、こうしたデータを利用して、用意にビデオ教材を作成できるようになったが、むしろ、各現場にあるコンピュータをそのまま利用して、理科における情報教育の一例として実践できるよう解析ソフトのマニュアルや解説書を作成する必要があると考えている。
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