本研究の具体的な目的は、社会科地理教育に関する2つのオリジナルシミュレーション教材、即ち、「北海道鉄道建設ゲーム」と「焼津の遠洋漁業」の2つの教材を開発することにある。2年計画の初年度である今年度(平成4年度)は、このうち「北海道鉄道建設ゲーム」の開発を主たる目的として、研究・調査・作業を進め、以下の成果を得た。 1 北海道で現地調査、文献調査を行い、関係資料を収集し、分析した。 2 それらの資料をふまえて、オリジナルシュミレーション教材「北海道鉄道建設ゲーム」を作成した。 3 その前提として、社会科地理教育におけるシミュレーション教材の教育的意義等についての理論的考察を行った。 4 以上の研究結果を、第一年次研究報告書「鉄道建設に関する地理的シミュレーション教材の開発ー北海道鉄道建設ゲームー」(B5版、全33ページ)としてまとめた。 5 第二年次に開発する予定の「焼津の遠洋漁業」に関する現地資料収集を行った。 以上が今年度の研究実績であるが、第二年次である平成5年度においては、「北海道鉄道建設ゲーム」の授業実践とその検討、「焼津の遠洋漁業」の教材開発とその実践的検討を行う予定である。
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