研究概要 |
公園の心理学的評価を行うために,まず,一つの公園を幾つかの機能的部分に分け,それが色々な公園でどのように設計され,実際に人間の行動環境ではどのように利用されているかを整理する,文字や数データと共に図や画像情報も含むデータベースが必要であると考えた。そこで,コンピュータとしてはソフトウエアとハードウエアの質が高くしかも価格の安いIBMAT互換機を使う事にした。また,調査などで学外でデータベースを検索することが必要になるので,高機能のノートブックパソコン(米国製CompuAdd325NXL)に光磁気ディスク(MK128D)をつけることで,大容量の記憶を必要とする画像情報つきのデータベースの処理を可能にした。さらに,ビデオカメラやフロッピーカメラで撮ってきた映像や図はAT互換機の画像キャプチャーボードから取り込み,既存の写真や図面はカラースキャナー(エプソンGT6000)で読み込めるようにした。ノートパソコンではカラー表示はできないが、カラーディスプレイ端子がついているので、必要な時には既設のカラーディスプレイで見る事ができる。日本語の処理もできる画像データベースの構築というのは,パソコンの利用としては最先端のことのようで,ハードウエアの選定と接続に苦労したがやっと,所定のシステムが構築できたので,ネオモダンの建築家アレキサンダーの提唱する建築設計の256の定石(パタンランゲージ)や,外国出張時に撮影してきたブラッセル,香港,ワシントンの代表的な公園の行動機能から見て重要と思われるシーンを入力中である。
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