前年度より継続していた、アレクサンダーのパタンランゲージの定石集の文字部分(256パタン)のパソコン入力をほぼ完了した。使用したソフトウエアは管理工学社の桐である。このソフトウエアは、画像データの付加も可能なので、この種の研究に便利であるということが分った。画像データ部分および、調査で入手した写真やパンプレット、地図などを、初年度に購入した、カラースキャナーを使いパソコンに入力して、光ディスクのファイルに保存する作業は、当初、カラスキャナーおよび光ディスクの持続がうまくいかず難航したが、どうにか軌道に乗り、スムーズなデータ蓄積が可能になった。行政機関からの資料収集と現地調査の結果、「公園」の機能と、神社や寺の境内の機能の類似性と近年における両者の変化は、機能的に互いに深いかかわりを持つことが明らかになってきた。このような、日本独自の問題の他に、ゴミ、浮浪者、維持、管理の問題のように万国共通の課題もあり、諸外国では、異った文化の下とはいえ、どのような解決策を講じているか、参考にすべきであろうと思われる。
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