研究課題/領域番号 |
04801034
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
金子 忠史 国立教育研究所, 教育経営研究部・高等教育研究室, 室長 (80000058)
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研究分担者 |
山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習開発・評価研究室, 主任研究官 (50135646)
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キーワード | 経験学習 / 評価基準 / 単位認定 / 評価体制 / 単位互換 / 試験機関 / 研修制度 / 資格認定制度(アクレディテーション) |
研究概要 |
平成4年度は、研究目的に即して以下に述べる活動を行った。 (1)経験学習の学術的な評価と単位及び学位の認定制度の研究開発を最も先駆的に進めているアメリカの「成人経験学習協議会」(CAEL)、「アメリカ教育協議会」(ACE)、「大学入学試験協議会」(CEEB)とその「教育テスト事業団」(ETS)、「アメリカ大学テスト・プログラム」(ACT)、ニューヨーク州大学理事会試験プログラム(N.Y.Board of Regents)等の試験機関や大学及び研究機関による先行研究を含む、単行文献、研究報告書、評価基準・方針を述べたハンド・ブックやマニュアル等の基本的な文献資料の収集と分析を行った。 (2)特にアメリカの先行研究を中心に、I)経験が学術的な学習として認定されるための基本的な理念や理論的根拠の究明、II)経験学習を学術的なものとして認定する標準的な評価基準と方針についての調査と紹介、III)経験学習の単位認定の評価体制と組織と既存の学術的な単位や学位との互換性の実態の検討等を行った。しかし経験学習の内容領域の確認とその学習の大学の学術的な教育プログラムとの対応関係及び経験学習の評価者の着成と研修制度についての研究は、目下検討中である。 (3)わが国の地方自治体で行っているリカレント教育及び大学の公開講座の現状分析を実施したが、単位制高校や高等学校段階での制度的な変革に関しても視野に入れる必要がある。 (4)アメリカの先行研究を中心とした分析研究の成果を、金子委員は、論文「オフ・キャンパスの高等教育の発展ーー経験学習と単位認定ーー」(現代アメリカ教育研究会編『生涯学習をめざすアメリカの挑戦』、教育開発研究所 近刊)にまとめた。
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