• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

「ハロッド文書」等を利用しての、ハロッドの経済動学体系の学説史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04803003
研究機関岡山商科大学

研究代表者

篠崎 敏雄  岡山商科大学, 法経学部, 教授 (40036116)

キーワード保証成長率 / 資本産出比率 / 貯蓄率 / 経済動学 / 不安定性原理 / 景気循環 / 停滞 / 賃金一物価の悪循環
研究概要

1.平成3年度には,文部省科学研究費補助金を頂き,千葉商科大学附属図書館の「ハロッド文書」を利用して,ハロッドの経済動学の発展過程,特にその萠莽的段階について研究しました。しかし文献の量は膨大で,未だ十分な利用には至りませんでした。又最近,東京大学経済学部附属図書館が,ハロッド家から「ケインズ/ハロッド,その他経済学者書簡,覚書き」という資料を購入し,公開を始めました。そこで平成4年度には,文部省科学研究費補助金により,これらの資料を利用して,特に“Towards a Dynamic Economics"(1948)以後に重点を置いて,ハロッドの経済動学体系の学説史的研究を行いました。これにより,2次資料では不明であった諸問題を,著しい程度に明らかにすることが出来ました。
2.先ず8月末にラップトップ型パソコン等を購入し,11月中頃に東京大学と千葉商科大学に参り,東京大学経済学部附属図書館所蔵の「ケインズ/ハロッド,その他経済学者書簡,覚書き」と千葉商科大学附属図書館所蔵の「ハロッド文書」を閲覧しました。前者については特にコピーを許されましたのでコピーし,後者についてはラップトップ型パソコンを活用し筆写しました。後者の方が量が多く,パソコンは非常に役に立ちました。
3.このようにして入手した資料はパソコンを使って整理し,又他の文献も使用して,ハロッドの経済動学の体系が,特に第二次大戦以後,“Economic Dynamics"(1973)に至るまでに,どのように発展して来たかを学説史的に研究しております。すでにその一部は「ハロッドの経済動学体系の発展について」として,裏面のような共著の図書で発表すべく,印刷中です。又,この秋の経済学史学会の全国大会で研究成果を報告すべく,準備を進めております。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 篠崎 敏雄: "現代経済学の諸相 岡山商科大学法経学部創設記念論集 (うち「ハロッドの経済動学体系の発展について」を担当)" 中央経済社, 19 (1993)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi