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1992 年度 実績報告書

カイラル対称性の自発的破れと中性スカラー中間子に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04804011
研究機関山形大学

研究代表者

清水 肇  山形大学, 教養部, 助教授 (20178982)

研究分担者 福永 清二  山形大学, 教養部, 教授 (70027035)
加藤 静吾  山形大学, 教養部, 教授 (70013422)
キーワード中性スカラーメソン / カイラル対称性 / 自発的破れ / 自発的対称性の破れ / 核物質
研究概要

萌芽的研究としての今年度の主な獲得目標は、既存のデータの解析を行うことによって、本研究の今後の見通しをつけることであった。平成4年度の上半期までは、全データの1/8について解析方法の検討を行った。更に、詳しい検討が必要だが、ここまでの解析で、2π^0の不変質量分布に既に幅の広いバンプが観測されている。全データの1/8でも十分な統計精度が得られており、解析が完了すれば、σ→2π^0プロセスで中性スカラーメソンを検出した世界初のデータとなるであろう。
測定器のテストについては、大学での設備と研究費が貧弱で、なかなか進まないが、ようやくベンチテストの為の暗箱やCAMACシステム等が整えられ、放射線によるテストが可能となった。
平成4年8月6日〜8月8日の3日間にわたって、カイラル対称性の自発的破れと中性スカラーメソンに関する理論的研究の第一人者である龍谷大学の国広氏を山形に招いて小規模な研究会を行った。この研究会では、先ず、カイラル対称性、自発的対称性の破れ、U(1)アノマリー等について、国広氏の講演が行われ、引き続き、中性スカラーメソンの検出方法について活発な議論が成された。
本年度の成果をもとに、今後、σ→2γプロセスや、通常の真空では起こらないが核物質の中では起こり得るプロセスであるσ→e^+e^-を調べて行くことになった。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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