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1992 年度 実績報告書

実測結果に基づく岩盤空洞掘前時の応力再配置に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04805064
研究機関山口大学

研究代表者

石田 毅  山口大学, 工学部, 講師 (10232307)

キーワード地下空洞 / 応力再配置 / ゆるみ域 / 原位置測定 / 岩盤力学
研究概要

地下岩盤内に空洞を掘削すると、空洞周辺岩盤に応力再配置が生じる。この応力再配置挙動は、岩盤が均質等方な連続体である場合には、弾性論に基づいて比較的容易に予測することができる。しかし現実の岩盤は、程度の差こそあれ節理や既存亀裂を含み、一般に不均質である。従って事前の予測に反して部分的な応力集中が生じ、岩盤の破壊に至ることがしばしばあり、その原因の解明も容易でないことが多い。本研究は、大規模地下空洞における各種の測定データに基づいて、節理や既存亀裂を含む現実の不均質な岩盤における応力再配置の実態を明らかにし、岩盤挙動予測手法の改良の方向性を明示することを目的としている。
本年度は、申請者が(財)電力中央研究所在職中に測定した、東京電力(株)蛇尾川、関西電力(株)大河内、中部電力(株)奥美濃の3地点のAEデータ及び微小ひずみデータの整理分析を進めた。また、申請者の側から空洞掘削を行った電力各社に積極的に働きかけ、現地調査や現場担当者との十分な議論を行い、現地で観察された掘削時の空洞の変状などのデータを入手し、AEや微小ひずみのデータと比較検討した。そして、これらの各地点毎の検討結果や調査結果に基づいて、3地点の地下発電所建設地点に共通する岩盤挙動を抽出し、節理や既存亀裂を含む現実の不均質な岩盤でどのような応力再配置が生じたかの検討を進めた。これらのうち、関西電力(株)大河内地点での微小ひずみデータについては、成果をとりまとめ、土木学会論文集に投稿して発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石田 毅: "空洞掘削時の応力再配分に着目したゆるみ域測定法の提案" 土木学会論文集. NO.457(III-21). 41-50 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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