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1994 年度 実績報告書

胚培養並びに細胞融合によるニホンナシとリンゴの属間雑種育種に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04806003
研究機関信州大学

研究代表者

伴野 潔  信州大学, 農学部, 助教授 (80127125)

キーワードニホンナシ / リンゴ / 属間雑種 / 正逆交雑 / 胚培養 / 接木親和性 / 光合成 / 細胞融合
研究概要

ニホンナシ3品種‘おさ二十世紀'、‘菊水'、‘幸水'とリンゴ3品種‘ふじ'、‘つがる'、‘王林'を供試して、それぞれ正逆交雑を行ない、胚培養と実生法を併用して、ニホンナシとリンゴの属間雑種固体を110系統余り育成した。
これまでに得られたこれらの属間雑種について、前年度と同様、新梢や葉の形態的特性、葉や新梢のアントシアニン蓄積の有無、圃場での病虫害の発病程度等を調査するとともに、雑種の光合成特性,接木親和性を調査した。これらの結果から、得られた属間雑種固体の表現形質は母本に類似している反面、アントシアニンの発現性や父本に対する接木親和性の向上等、父親の遺伝子もかなり導入されていることが明らかに、なった。また、これらの属間雑種の光合成活性は、自根樹では、一般に低いものの、接ぎ木によって母本と同程度に回復することも明らかになった。さらに、リンゴ黒星病について、胞子接種による検定を行なったところ、ナシを母本とするものでは、すべて耐病性となり、リンゴを母本とするものでも28系統のうち、7系統が耐病性を示した。
一方、ナシとリンゴのカルスからの再分化率は、リンゴ台木のマルバカイドウでも30%と低く、細胞融合による雑種育成が困難であった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Banno,K.et al: "Growth characters of intergeneric hybrids between apple and Japanese pear." International Hort.Cong.Abst.24th.34 (1994)

  • [文献書誌] Tabira,H.et al: "New breeding strategy for disease resistance in apple and Japanese pear using their intergeneric hybrids." International Hort.Cong.Abst.24th.34 (1994)

  • [文献書誌] Banno,K.et al: "High-frequency regeneration from callus in apple rootstock." International Hort.Cong.Abst.24th.238 (1994)

  • [文献書誌] 伴野,潔 他: "属間雑種利用による病害抵抗性の新育種戦略" 「杲樹のバイテク及びゲノム研究の進展と今後の課題」シンポ要旨. 87-88 (1994)

  • [文献書誌] 伴野,潔: "属間雑種利用による病害抵抗性の新しい育種戦略" 農水省平成6年度杲樹課題別研究会要旨(落葉杲樹病害). 15-20 (1995)

  • [文献書誌] 伴野,潔 他: "ニホンナシとリンゴの属間雑種におけるナシ黒斑病とリンゴ斑点落葉病の遺伝分離" 園芸学会雑誌 別冊1. (発売予定). (1995)

  • [文献書誌] 伴野,潔: "リンゴナシができた" 朝日百科 植物の世界 53号, 1 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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