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1992 年度 実績報告書

初期生物餌料におけるDHAのritroconversion(短鎖化)

研究課題

研究課題/領域番号 04806029
研究機関東京水産大学

研究代表者

竹内 俊郎  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (70092591)

研究分担者 佐藤 博雄  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (60114914)
キーワードアルテミア / DHA / 短鎖化 / EPA / 放射能 / 脂肪酸
研究概要

本年はアルテミアがドコサヘキサン酸(DHA)を体内でドコサペンタエン酸(DPA)やエイコサペンタエン酸(EPA)などに短鎖化するか否かを飼育試験とアイソトープを用いた試験により実証することを目的とした。まず、純度が99%以上のEPAおよびDHAのエチルエステルを直接法によりアルテミアに取り込ませ、アルテミア中の各脂肪酸の取り込み割合を調べた。その結果、EPA添加によりアルテミア中のEPA含量は著しく増加したが、DPAやDHAは検出されなかった。一方、DHAでアルテミアを強化するとDHA含量が増加すると共に、DPAが僅かに検出され、さらにEPA含量はオレイン酸添加アルテミアのEPA含量よりも増加していた。またアルテミア中のDHA含量はEPA添加のEPA含量に比較し半分以下の量しか蓄積されていなかった。この事から、アルテミアは体内でDHAをDPAやEPAに短鎖化しているものと推察された。次いで、^<14>CをラベルしたDHAをアルテミアに取り込ませ、^<14>CがDHA以外のDPAやEPAなどの脂肪酸に存在するか否かをシンチレーションカウンターを用いて測定した。まず、添加油脂の脂肪酸を用いてHPLCによる各nー3脂肪酸の分離状態を調べたところ、20:5nー3(EPA)、18:3nー3、DHA、22:5nー3(DPA)の順にほぼ完全な分離を示すピークが得られることを確認した。そこで本年はDHAからEPAへの短鎖化の第1段階であるDHAからDPAの転換を証明するために、[1ー^<14>C]DHAを用い、直接法によりアルテミアに与え、アルテミアへの^<14>CーDHAの取り込みと、転換を調べた。その結果、HPLCにより得たDPA画分に僅かではあるが放射能の取り込みが認められた。本年の研究結果より、アルテミアが体内でDHAを短鎖化していることが証明できた。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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