研究課題/領域番号 |
04807016
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
下山 誠 島根医科大学, 医学部, 教授 (30084859)
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研究分担者 |
寺嶋 正治 島根医科大学, 医学部, 助手 (40227517)
土屋 美加子 島根医科大学, 医学部, 助教授 (90188582)
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キーワード | p33 / mim-1 / 多形核白血球 / ADP-リボシル化反応 / 翻訳後修飾 / 骨髄性白血病 |
研究概要 |
ニワトリ末梢血多形核白血球のアルギニン特異的ADP-リボシル転移酵素の標的蛋白質p33はmim-1(myb-induced myeloid protein-1)と同一であることが判明したので、骨髄細胞の分化と増殖におよぼすp33とそのADP-リボシル化の基礎実験として種々の検討を行ない、下記の結果を得た.p33のstoichiometryは4で少なくともp33のArg258が修飾される.また、ニワトリ骨髄細胞を培養システムに移し検討すると骨髄芽球が顆粒球へ分化するように仕向けられた細胞は培養プレートに接着せず浮遊状態で存在するが、この細胞には必ずp33とADP-リボシル転移酵素活性が認められ、接着細胞には酵素もp33も検出されない.この事実はADP-リボシル転移酵素とp33が顆粒球への分化に何らかのかかわりを持っていることを示している.また、p33は細胞内で修飾を受けていることが分かった.これは細胞の塩抽出液を2次元電気泳動法で分離し抗p33抗体で検出してその移動度の相違から明らかにすることが出来た.本酵素はまた自己修飾を受ける.それによって、p33やヒストンなどの塩基性蛋白質を基質として用いた場合には活性が上昇し、反対にカゼインなどの酸性蛋白質を用いた場合には低下する.末梢白血球から精製した本酵素と骨格筋から精製した酵素はアルギニンを特異的にADP-リボシル化する酵素であっても、内在性基質に関しては全く異なる基質特異性を示すことが分かった.例えば、骨格筋酵素はp33を修飾しないが骨格筋の酵素の内在性受容体115k蛋白質は白血球酵素によって修飾される.骨髄細胞の分化に関するp33の効果は更に検討中である.
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