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1992 年度 実績報告書

Ki-1リンパ腫の発症に関わる遺伝子のクローニングと解析

研究課題

研究課題/領域番号 04807026
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 均  東京大学, 医科学研究所, 助手 (70183829)

研究分担者 森 茂郎  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
キーワードt(2;5)転座 / リンパ腫 / YACライブラリー / PCRスクリーニング
研究概要

悪性リンパ腫の一型でHodgkinリンパ腫(HD)と関連の深いKi-1リンパ腫(Anaplastic Large Cell Lymphoma,ALCL)の発症の関わる遺伝子のクローニングを行い、その発症に関わる分子機構を明かにすることを目的として、t(2;5)染色体転座を持ったKi-1リンパ腫症例を重症免疫不全SCIDマウスに移植し、この腫瘍株細胞を材料として解析を行っている。転座切断点を含むDNA領域をクローニングするために、まず第二染色体短腕上の転座切断点近傍に位置すると考えられるPOMC,APOB遺伝子をマーカーとしてヒト全ゲノムYACライブラリーのPCRスクリーニングを行った。APOB遺伝子のノンコーディング領域にプライマーをセットしPCRを行った結果、第二染色体特異的なPCR産物の増幅を認めた。三次元YACライブラリーDNAプールのスクリーニングにより、APOB遺伝子領域を含むと予想されるYACライブラリークローンは65/67、680クローンに限定され、さらにコロニーPCR法で二つのポジティブクローンに絞られ、パルスフィールド電気泳動の結果、およそ320kbと355kbのシングルYACクローンを得た。一方、POMC遺伝子の第一エクソン内にプライマーをセットしPCRを行った結果、POMC遺伝子近傍に少なくとも三個のシングルYACクローンを得た。このクローンのサイズについては現在分析中である。APOB,POMC遺伝子を含むこれらにYACクローンを手がかりにしてクロモソームウォーキングにより転座切断点を含むDNA断片を単離することを目指している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.OKA: "Phenotypic progression of a rat lymphoid cell line immortalized by human T-lymphotropic virus type l to induce lymphoma/leukemia-like disease in rats" Journal of Virology. 66. 6686-6694 (1992)

  • [文献書誌] R.Parshad: "Complementation of a DNA repair deficiency in six human tumor cell lines by chromosome 11" Hum.Genet.88. 524-528 (1992)

  • [文献書誌] H.SATOH: "Regional assignment of rat androsterone UDP-glucuronosyltransferase gene(UGT2B2)to chromosome 14p21.2-p22" Cytogenetics and Cell Genetics. 62. 49-51 (1993)

  • [文献書誌] H.SATOH: "Suppression of fumorigenicity of A549 lung adenocarcinoma cells by human chromosomes 3 and 11 introduced via microcell-mediated chromosome transfer" Mol.Carcinogenesis.

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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