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1992 年度 実績報告書

GABA-gated C1-influxにおける抗痙攣及び痙攣物質の効果

研究課題

研究課題/領域番号 04807066
研究機関島根医科大学

研究代表者

伊藤 正利  島根医科大学, 医学部, 助教授 (90135567)

キーワードγ-アミノ酪酸 / ペニシリン / イミペナム / 塩素チャンネル / 抗痙攣物質 / 痙攣物質
研究概要

GABAは代表的抑制性神経伝達物質であり、中枢神経系のGABA-A受容体は、Benzodiazepine受容体、Picrotoxin結合部位、及びCl^-channelと複合体を形成し、Benzodiazepines、Barbiturates、及び、Bicuculline、PicrotoxinはこのGABA-A受容体複合体を介して、Cl^-の細胞内流入を調節することにより、抗痙攣作用、痙攣作用を発揮していると考えられている。一方、抗痙攣剤、痙攣物質にはその作用機序が不明のものが多く、その作用機序を明らかにすることは、新しい抗てんかん薬の開発の一助となると思われる。本研究においては、マウス脳において、GABA-gated Cl^-influxを測定する実験系を確立し、種々の抗痙攣、痙攣物質のGABA-gated Cl^-influxに対する効果を、検討した。
GABAの濃度を10^<-6>から10^<-3>Mまで変化させCl^-influxを測定すると、濃度依存性に上昇し10^<-4>Mでピークを示した。GABA受容体のantagonistであるBicucullineはGABA-gated Cl^-influxを有意に抑制し、Pentobarbitalは増強した。
抗痙攣物質であるTRH、DN-1417、NaBrは10^<-8>から10^<-3>Mの濃度ではGABA-gated Cl^-influxに有意の影響を与えなかった。
痙攣誘発物質であるPenicillinとImipenemは、GABA-gated Cl^-influxを容量依存性に抑制し、これらの物質の痙攣誘発の作用機序に関係していることが明らかとなった。しかし、その抑制の様式は異なっており、PenicillinはChloide channelに直接作用し、ImipenemはBenzodiazepine receptorを介して働いていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 津田 明美: "GABA-gated chloride ion influxに及ぼすPenicillin-Gの影響" Neurosciences. 18. 25-28 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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