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1992 年度 実績報告書

ダブルトレーサー法によるてんかん焦点の局所脳血流と神経伝達物質レセプターの研究

研究課題

研究課題/領域番号 04807079
研究機関旭川医科大学

研究代表者

米増 祐吉  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30038666)

研究分担者 藤田 力  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90221548)
田中 達也  旭川医科大学, 医学部, 講師 (20108715)
キーワードてんかん / 神経伝達物質 / 脳血流 / カイニン酸 / オートラジオグラフィー
研究概要

1.カイニン酸誘発てんかんモデルを用いた動物実験 本年度はてんかん焦点の脳血流と抑制系伝達物質(Benzo diazepine,GABA,Serotonin)のレセプターを検討した。扁桃核カイニン酸注入によりてんかん重責発作を約3日間誘発し、3週間目以降は自発発作が認められることを確認した。1か月後ラットの大腿静脈にカニュレーションし、[14C]-IAPを静注し、動脈採血、断頭、クライオスタットにより脳切片作製し、脳血流を測定した。更に隣接する脳切片の[14C]-IAPをbufferで除去した後、[3H]-Ro15-1788、[3H]-Muscimol、[3H]5-HTを用いてin vbitro aut oradiographyを行ない、画像解析装置を用い、脳血流と抑制系伝達物質を同時に測定した。 結果:脳血流はKA注入部位の扁桃核及び海馬錐体細胞層で低下していた。又、抑制系伝達物質のBenzo diazepine([3H]-Ro15-1788),GABA([3H]-Muscimol),Serotonin([3H]5-HT)receptor bindingは全て扁桃核及び海馬錐体細胞層で低下し、海馬歯状回では逆に上昇していた。これらの変化は脳血流よりも抑制系神経伝達物質レセプターのほうが限局した挟い領域に認められた。
2.臨床研究 側頭葉てんかん患者2名で術前に脳血流をSPECTで測定し、術後手術切除標本の神経伝達物質in vitro aut oradiographyを行なった。結果は動物と同様の変化が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 福田 博: "カイニン酸てんかんモデルにおける中枢性及び末梢性ゼンゾジアゼピンレセプターの研究" てんかんをめぐって 北海道てんかん懇話会. 12. 47-54 (1991)

  • [文献書誌] 福田 博: "カイニン酸誘発てんかんモデルにおける脳内セロトニンレセプターの研究" てんかんをめぐって 北海道てんかん懇話会. 13. 125-130 (1992)

  • [文献書誌] TANAKA Tatsuya: "Experimental complex partial seizures induced by a micro-injection of Kainic acid into limbic structures." Progress in Neurobiology. 38. 317-334 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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