• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 研究成果報告書概要

頚椎前方手術に必要な頚椎微小解剖の検討

研究課題

研究課題/領域番号 04807104
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

角家 暁  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90064518)

研究分担者 山本 信孝  金沢医科大学, 医学部, 助手 (00158289)
中村 勉  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (30064603)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
キーワード屍体 / 頚椎 / 前方手術 / 微小解剖 / MRI / CT
研究概要

解剖実習用に保存された屍体頚椎22例を用い頚椎での椎体、神経根、椎骨動脈の位置関係について検討しさらにMRIとCTの撮影を行い所見を検討した。
第6頚椎椎体上縁から椎骨動脈まで最大24mm,最小14mm平均20.3mmであり、硬膜外側縁から椎骨動脈まで最大16mm、最小0、平均9.7mmであった。またanterior root exit zone(AREZ)の下端は第6頚椎上面後縁から最大25mm、最小0、平均9mmであり、AREZの範囲は最大32mm、最上10mm、平均14mmであった。椎骨動脈の走行は個体差が大きく1例では大きく蛇行し右第6神経根を強く圧迫していた。頚椎症に対する前方手術の際には椎骨動脈の走行を充分検討する必要があり、また、AREZの位置にもかなり個体差が強いことから同一レベルの病変でも症状は個人差があると思われる。
さらに摘出した頚椎でMRI CTを2例ずつで行ったが、CTでは生体で行われたものに比べ椎骨動脈と椎間板や椎体との関係が明瞭となり、椎骨動脈は椎体や椎間板に意外に近いと思われた。またMRIでは髄液がないため脊髄外縁が明瞭となったが、T2強調像では脊髄外縁がlong T2となり生体でのT2像で髄液と思われていたところも一部は脊髄そのものだったものと思われる。
頚椎病変の場合同一部位でも症状が異なる場合がありうること、椎骨動脈の走行には充分注意を要すること、MRI特にT2強調像では脊髄と髄液の境界が鮮明ではないことが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山本信孝: "蛇行した椎骨動脈により神経根が圧迫されていた1解剖例" 脳神経外科ジャーナル. 3. 162-164 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 山本信孝、角家暁: "頚椎の正常解剖とMRI像" 脊椎脊髄ジャーナル. 5. 837-843 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Nobutaka Yamamoto, Satoru Kadoya: "Normal Magnetic Resonance Imaging of the Cervical Spine : Correlation with anatomical specimen" Spine & Spinal cord. 5. 837-843 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Nobutaka Yamamoto: "The Tortuous Vertebral Artery Compressing the Cervical Nerve Root : An Autopsy Case Report" Jpn J Neurosurg(Tokyo). 3. 162-164 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1995-03-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi