研究課題/領域番号 |
04807119
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西崎 孝道 大阪大学, 医学部, 助手 (20237689)
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研究分担者 |
三宅 侃 大阪大学, 医学部, 講師 (90093468)
吉本 泰弘 大阪大学, 医学部, 助手 (10182833)
田坂 慶一 大阪大学, 医学部, 助手 (50155058)
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キーワード | カルシウム依存性ホルモン分泌 / 細胞骨格 / アクチン / ファイロジン |
研究概要 |
平成4年度において確認された下垂体細胞のカルシウム依存生ホルモン分泌時における細胞骨格蛋白であるアクチンの局在の変化を平成5年度ではレーザー共焦点顕微鏡を用いて引き続き検討した。実際には、下垂体細胞由来の細胞株であるGH_3細胞を用いて、その細胞をジギトニンで処理をして細胞膜透過性状態にし、細胞内のカルシウム濃度を自由にコントロールできるようにした上で共焦点レーザー顕微鏡下でカルシウム刺激を加えてみた。この実験系はカルシウム依存性ホルモン分泌能を保った状態の細胞を使用して実時間でホルモン分泌時の変化を観測することを可能としている。また共焦点顕微鏡を使用することで細胞内の局在をより詳細に観測することが可能となっている。実際の観測では、抗アクチン抗体及びアクチン結合蛋白であるファロイジンを用いてアクチンを蛍光染色しカルシウム刺激時の変化をみた。現在までのところカルシウム刺激に対してのアクチンの局在の変化は軽微であるために、その解析が遅れているが、カルシウム刺激による細胞の形態の変化が一部の細胞で認められており、現在その解析を進めているところである。また、ラット下垂体の初代培養細胞を用いて、同様にカルシウム刺激時の細胞骨格蛋白の変化についても検討中である。 また各種の細胞骨格蛋白に影響を及ぼす薬剤のカルシウム依存性ホルモン分泌における影響についても前年度に引き続いて検討を加えている。
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