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1993 年度 実績報告書

3次元造形システムによる補綴物の自動製作

研究課題

研究課題/領域番号 04807138
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高久田 和夫  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (70108223)

研究分担者 福田 秀昭  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (50014163)
永井 正洋  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10013971)
宮入 裕夫  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (50013892)
キーワード3次元造形 / 歯科補綴物 / 自動製作 / CAM / コンピュータ援用歯科 / 自動築盛
研究概要

本研究では,審美性に優れた歯科材料を利用した歯科補綴物製作専用のCAD/CAM技術の開発を目指して,技工士作業のロボット化の可能性を探ることを目的としており,開発に際しての問題点を抽出するための基礎的実験を実施する.本年度は,2次元スキャン装置を試作し,前年度に試作したポーセレン粉末射出装置と組み合わせてポーセレン粉末を平面上の任意の位置に射出できるようにするための研究を行い,以下の結果を得た.
1.システムの概念設計 XY軸自動ステージにポーセレン粉末射出装置を組み合わせ.全体をパーソナルコンピュータで制御するシステムを構成した.本装置によれば,製作対象物はステージ上に置かれ,固定されたポーセレン粉末射出装置と蒸留水射出装置の射出線上にポーセレン泥が築盛される.したがって,ステージを動かしながら射出を続けることにより,任意の3次元形状の創成が可能になる.
2.実験結果 ポーセレン粉末をかき混ぜるワイパーの設置など射出装置に改良を加えた結果.連続して安定した射出ができるようになった.ポーセレン粉末の射出量は1回約50μg,蒸留水の射出量は1回約40μgである.またステージのコンピュータ制御も可能になり,製作対象物をスキャンして積層ですることができた.ポーセレン粉末の射出位置の精度は,おおむね1mm程度であった.
3.結論 以上のように本研究結果,ポーセレンの微粒を射出して築盛を繰返すことにより,任意の3次元形状を創成するという動作原理は実現可能であることが立証された.ただ射出位置の精度にはまだ問題が残るので,今後はこの点を改善して行きたい.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高久田和夫: "マイクロ築盛法による3次元形状創成" 歯科材料・器械. 12. 28-29 (1993)

  • [文献書誌] 菊地聖史: "コンピュータを用いた陶材の自動築盛の試み" 歯科材料・器械. (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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