研究課題/領域番号 |
04807168
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
粕谷 泰次 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90096686)
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研究分担者 |
柴〓 浩美 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (20206121)
古田 隆 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (70120152)
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キーワード | 安定同位体標識ステロイド / 体内動態 / コルチゾール / コルチゾン / プレドニゾロン / プレドニゾン / GC-MS / 小児ネフローゼ患者 |
研究概要 |
病態時におけるステロイドホルモン分泌異常機構を解明するためには、SI標識ステロイドを投与し、投与由来と内因性ステロイドの挙動を区別して同時に追跡し、注目するステロイドの体内動態が正確に把握できれば、分泌機能に問題があるのか、あるいは代謝・排〓機能に問題があるのかを明らかにでる。 本研究の目的は、内因性ステロイドホルモンであるコルチゾール、コルチゾンの体内動態をSIトレーサー法により正確に把握し、病態の鑑別、重症度や予後に関し有用な情報を得ることにある。更に、治療に供されるステロイド剤の投与量は一般に微量であり、SI標識体を内部標準として用いるGC-MS法によれば、信頼性の高いバイオアベイラビリティの評価や代謝研究など、生体内動態に関する詳細な検討を行なうことにある。 この目的のため、平成5年度においては、合成副腎皮質ステロイドプレドニゾロン、プレドニゾン投与患者のコルチゾール分泌に及ぼす影響について検討した。すなわち、生後1歳2カ月でネフローゼと診断され、その後10カ月にわたりプレドニゾロンを投与されていた患者につき、プレドニゾロンの投与量(隔日)が30mg/dayから25mg/dayへと切り替えられた日のプレドニゾロン、プレドニゾンおよびコルチゾール、コルチゾンのの血中濃度を同時に把握し、投与されたステロイド剤の薬物動態のみならず、ステロイド離脱時の内因性コルチゾール濃度の変化を明らかにし、副腎機能をモニターしながらステロイド療法を適切に進めることの重要性について検討した。
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