研究課題/領域番号 |
04808007
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研究機関 | 国立衛生試験所 |
研究代表者 |
神沼 二真 国立衛生試験所, 化学物質情報部, 部長 (60113495)
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研究分担者 |
五十嵐 貴子 国立衛生試験所, 化学物質情報部, 研究員 (60222840)
中田 琴子 国立衛生試験所, 化学物質情報部, 室長 (10237290)
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キーワード | 発生・形態形成 / 線虫 / 発展系 / コンピュータ・シミュレーション |
研究概要 |
本研究は、(1)分子(遺伝子)レベル、(2)細胞集合体のレベル、および(3)神経系・脳のレベル、という3つのレベルの各々において、生物学の実験データに基づき発展系としての特質を分析し、モデル化の基本戦略を立てることからスタートすることとした。 具体的には、(1)発生・形態形成に関与する遺伝子とその産物(タンパク質)をリストアップし、その配列と3次元構造データを大規模データベースより抽出して、自分達の研究用の小規模データ(知識)ベースを構築することを、(2)線虫の胚発生の細胞位置データにもとづき、初期の胚における細胞の分裂・増殖に関するコンピュータ・シュミレーションモデルを作成するための前提となるUNIXとパソコンをベースとするネットワークシステムの開発、整備から始めた。 いずれの作業も、まだ途上にあり、明らかな結果を出すに到っていない。ただ、生物の進化に関するモデルと発生に関するモデルが、どこかの点において相互に関係し合っていなければ現実的なモデルにはならないということがはっきりしてきた。このことは俗に「個体発生は系統進化を繰り返す」ということに関係している。こうした関係を取り入れたモデルの開発が究極のターゲットであるが、これは次の目標と考えている。
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