(1)実際にサーキット遊びの継続指導を中心に、運動技能の獲得過程を、幼稚園2園と保育園1園について、ビデオ収録を実施した。 (2)身心発達検査を中心に、幼児の健康度・行動特性・体格・運動能力等の評価をコンピュータにより判定した。 (3)従来の画像分析の16mmフィルムによる2次元動作を、ビデオ映像による3次元動作分析に改良でき、各ポイントの速度・加速度を始め、部分身体重心の物理量(運動量・仕事量・パワー等)が算出できるようになった。 (4)以上(1)から(3)の3次元動作分析に必要な座標校正マークの設定については、計画後半よりの採用となった。 (5)上記の(1)の3園について、生活(運動・食習慣)を把握するため、アンケート調査による生活構造の分析を実施した。 (6)上記(2)の身心発達検査の走・跳・投の基礎運動能力について、運動パターンテストと運動成就テストの関連を継続的に検討し、同一被験者の質的ならび量的変化の発達過程を追跡し、データを蓄積した。 (7)以上の身体的発達要素だけでなく、精神的及び社会的側面に関する検査を、バッテリーテストとし組み合わせるため、再検討中である。 (8)さらに、保育現場における自由遊びの観察場面をビデオ撮影し、上記の(1)〜(7)の分析結果との関係を明らかにしていく予定である。 (9)以上の総合的な発育・発達に関連するデータを、3年間追跡することにより、幼児期の体力の発育・発達の年次変化を追跡する予定である。
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