1.昨年度に引き続き、実際にサーキット遊びの継続指導を中心に、運動技能の獲得過程を、幼稚園2園と保育園1園(今年度1993年度からさらに1園増える)について、ビデオ収録を実施した。 2.身心発達検査を中心に、幼児の健康度・行動特性・体格・運動能力等の評価をコンピュータにより、総合判定した。 3.現在まで改良してきたビデオ映像による3次元動作または、2次元動作分析を用いて、上記1の体育遊び中の運動技能の獲得過程と、上記2身心発達検査の基礎運動能力のうち走・跳・投の運動成就テストを比較するため、運動パターンテストを同時に実施した。 4.上記1の4園について、生活(運動・食習慣)と遊びに関する実態を把握するため、アンケート調査を実施し、生活構造について分析した。(日本保育学会「幼児の心身発達と生活構造」発表) 5.上記3の走・跳・投の基礎運動能力のデータを蓄積し、同一被験者の質的ならびに量的変化の発達過程を来年度も追跡し、3年間の変化を分析する 6.バッテリーテストとして身体的要素だけでなく、精神的ならびに社会的要素の項目については、今後も再検討し、総合的な発育・発達として年次変化を追跡していく予定である。 7.尚、現在、大阪教育大学(運動生理学研究室三村教授)と大阪市立大学(健康生理学講座前田教授)の指導協力を得て、共同研究として、トレッドミル運動負荷法による運動と栄養との関連について実施 8.九州大学(運動生理学研究室掘田助教授)との共同研究として上記1のほか自由遊び時も含め、心拍数と歩数計の測定を実施し、運動量を分析中である。
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