研究課題/領域番号 |
04808047
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
清水 静海 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20115661)
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研究分担者 |
関口 靖広 筑波大学, 教育学系, 助手 (40236089)
杜 威 筑波大学, 教育学系, 助手 (30240683)
能田 伸彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (80020121)
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キーワード | 図形指導 / 直観 |
研究概要 |
本研究は、小・中学校の算数・数学科における図形指導の改善にかかわるもので、平成4年度から3年計画で行おうとするものである。研究目的は、児童・生徒の図形に対する豊かな直観を育成するための指導方法の改善について、その具体的な方向を明らかにするとともに、授業実践を通してその可能性を検討することである。平成4年度はその第1年次に当たるので、研究の焦点を新しい算数・数学教育の動向及び先行研究の分析・検討において進めた。具体的には、次のようである。 (1)新しい算数・数学教育の動向の分析・検討:我が国及び諸外国(主として米国、英国、仏国)における新しい算数・数学教育の動向を分析し、本研究課題直接かかわる「図形指導」及び「直観の育成」について、その内容と位置づけを中心に検討した。その結果いずれの国においても、数や量にかかわる内容についての指導に比べて、図形にかかわる内容についての指導には多くの課題をかかえていることが明らかになった。また、図形の指導を通して児童・生徒に豊かな直観を育成することについても関心が高まっていることが明らかにされた。 (2)先行研究の分析・検討:先行研究については、理論的研究と実践的研究に分けて分析・検討を進めた。前者については、我が国及び諸外国の古典及び最新の成果を検討し、直観を促える幾かの視点をまとめることが、できた。後者については、過去十年程度の期間に行われた実践研究の中から研究課題にかかわる事例を抽出し、その成果と課題を整理した。これらの成果を踏まえて図形についての豊かな直観を育成する指導方法の原理的な仮説を設定し、授業実践を通して検証することは、第2、3年次の課題である。
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