研究概要 |
本研究はコミュニケーション形態に応じた協調的問題解決過程のあり方を明らかにすることによって,協調問題解決支援システムの設計指針を得ようとするものである. この目的のための計画の初段階として,本年度は非対面・リアルタイム対話を実現するための対話用コンピュータツールを作成し,1対1の条件で対話実験を行なうことを中心に進められた.この実験の結果は,既に得られている対面対話あるいは非対面筆談実験との比較を含めて分析された.入力,送信のタイムラグによる話題の並列進行など,文字を主手段とする非対面・リアルタイム対話におけるいくつかの注目すべき現象が観察された. 本ツールでは3人以上の参加者による対話が可能であり,次年度は,対面性,参加者数などについて条件を拡張したコミュニケーション形態と解決課題との関係を明らかにするための実験を予定している.
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