研究概要 |
消費エネルギー(最終エネルギー)の需要量積み上げモデル構築支援のために,先進国,途上国の民生,産業,輸送各部門のエネルギー消費関連パラメーターの収集とデータベース化を行った。特に,アジア太平洋地域を詳細に行っている。 先進国民生部門においては,世帯構造,冷暖房機器及び建築物の断熱化度及び民生用電気機器の普及度の変化等が中心となっている。途上国民生部門では,これらの現代的エネルギー消費に加えて,在来バイオマス,薪炭の使用状況とその熱効率データの積み上げ,現代エネルギー算入のシナリオ設定の基礎資料づくりを行った。この作業を,日本,タイインドネシア,中国などについて完了した。 土地利用変化に関するデータとしてFAO,UNEPなどのデータベース,及び,USA/NOAAのGVIデータなどによる現況に世界の土地利用データベースを,現有するワークステーション上で地理情報システム上のデータベースとして統合・総合化を図った。 いっぽう,これらの2つのサブモジュール及び国間の経済的・エネルギー資源量等の調整を図るモデルを,既応のエネルギー経済モデルをレビューしそれらを総合化する方向で設計,実機へのインプリメンテーションを進めている。 以上を取りまとめ,平成5年度はいくつかの削減メニューとそれによる削減化排出量を地球内循環モデルと組み合わせることによって各対策の評価を行う。
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