本年度は、昨年度に得た階層的なスケジューリング・モデルの概念を基礎に、コンピュータをベースとする生産システムをCIMを中心に研究した。 すなわち、年度始めにはCIMを中心とした文献研究、実態調査を行ない、その上で、CIMの発展を図る上での、頭記の研究の意義および機能を明らかにした。 今年度のこれらの研究の成果は、平成5年8月に、フィンランドで行なわれた第14回ICPR(国際経営工学会議)において、“Hierarchical Scheduling System of Job Production"(「個別生産における階層的スケジューリング・システムの研究」と題して研究発表を行なった。更に、平成6年3月に、足利市で開催された第16回ICC&IE(コンピュータとIEに関する国際会議)で、“The Effectiveness of Computer Integrated Manumacturing Systems in Japanese Factory"「我国の製造業におけるCIMSの効果と問題」と題して、CIMの観点からの研究成果を発表した。 以上の如く、昨年に引き続く研究で、3件の研究成果の発表を行なうことが出来たが、そのうちの2件は、目下研究論文として収載が検討されており、レフェリーと折衝中である。
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