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1992 年度 実績報告書

新しいサイクリン依存性キナーゼ(cdk)による細胞周期の制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04833008
研究機関金沢大学

研究代表者

安田 秀世  金沢大学, 薬学部, 助教授 (40111554)

キーワードcdk2 / cdc2キナーゼ / AP1 / 細胞周期 / 転写制御
研究概要

マウスcDNAライブラリーから得られた2種のcdk2様クローンを解析した。その結果、一つはヒトcdk2と98%のホモロジーのあるマウスcdk2であり、もう一方はこのcdk2cDNA内に144塩基対が挿入された分子、cdk2'であった。またゲノミックDNAを単離しその解析からマウスcdk2は7つのエクソンから構成されており、cdk2'同じ遺伝子のcdk2でイントロンの部分が一つエクソンになったクローンであった。このcdk2のゲノミッククローンの5'上流領域を検索するとTATAボックスは見あたらず、4個のsp1結合配列が存在した。さらに3個並んだAP1結合配列が観察された。cdk2はG0期の3T3を血清で刺激するとG1期で発現するが、このようなG1期で発現する遺伝子によく見受けられるE2F結合配列は+2,000塩基までには存在しなかった。このことからこの遺伝子のG1期での発現はc-Fos/Junを介したAp1配列に依存している可能性が高い。一方cdk2の細胞周期内での活性変動は細胞質ではcdc2キナーゼより活性が高く、その活性のピークはG2期にあり、核ではS期からM期にかけて活性が高い。このことからcdk2は細胞周期のS期からG2期の過程を制御しているものと考えられた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Kitagawa: "Cdc2-like knase is assocated with the retinoblastoma protein" Oncogene. 7. 1067-1074 (1992)

  • [文献書誌] M.Yamashita: "M-phase specific histone H1 kinase from fish occytes;its purification,components and biochemical properties." Eurp.J.Biochem.205. 537-543 (1992)

  • [文献書誌] R.Honda: "The cell cycle regulator,human p50^<wee1> is a tyrosine kinase and not a serine/tyrosine kinase." Biochem.Biophys.Res.Commun.186. 1333-1338 (1992)

  • [文献書誌] H.Yasuda: "Cyclin dependent kinase 2(cdk2) in the murine cdc2 kinase ts muatant" Somatic Cell and Mol.Genet.18. 403-408 (1992)

  • [文献書誌] M.Kamijo: "Preference of human cdc2 kinase to various peptide subststrate." Peptide Res.5. 281-285 (1992)

  • [文献書誌] M.Kusubata: "p13^<suc1> supprresses the catalytic function of p34^<cdc2> kinase for intermediate filament proteins." J.Biol.Chem.267. 20937-20942 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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